落花狼藉
らっかろうぜき
名詞
標準
running amok
文例 · 用例
ゆかは暖炉の温まりにて解けたる、靴の雪にぬれたれば、あたりの人々、かれ笑ひ、これ罵るひまに、落花狼藉、なごりなく泥土に委ねたり。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
或者は到底児童には理解も出来ぬかと見える花柳界の人情噺などを読みつづけて、果ては聞くに忍びない卑猥な科白で落花狼藉のさまなど展開して、然も児童達の絶大な人気を博してゐた。
— 牧野信一 『真夏の朝のひとゝき』 青空文庫
鬼共はそれぞれ呪文めいた科白をうなりながら踊子に飛びかゝつて、その裾をまくらうとしたり、腕を引つ張つたりして、まことに落花狼藉の有様が展開されるのであるが、客達はこれを凝つと堪へて見物してゐるのが礼儀なのであるとの事だつた。
— 牧野信一 『夜の奇蹟』 青空文庫
現場の落花狼藉は、ここに記すに忍びない。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
障子を明けると、青空に映る花ざかりの大きな白木蓮が、夜来の風雨に落花狼藉、満庭雪を舗いて居る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
そこで膳部も襖も壁もあったものではない落花狼藉!
— 海野十三 『雷』 青空文庫
しかし胸にはやわらかな羽根ブトンがかかっているから、「ハテナ」 おどろいて身を起すと、落花狼藉、酸鼻の極、目も当てられない光景である。
— 坂口安吾 『現代忍術伝』 青空文庫
嵐璃昇の刑期満ちての行動も亦その犯罪経路と共に私は全くに此を聞知してゐないが、爾来幾春秋、勢州蟹江駅附近を関西線で通過するたび私は車窓にひとり大正中世落花狼藉の不幸にと遭遇した佳人が後半生にさま/″\なる小説家的空想を走らせては、その清福を祈念してやるのが常なのである。
— 正岡容 『異版 浅草燈籠』 青空文庫
作例 · 標準
パーティーの後、部屋はまるで落花狼藉のようになっていた。
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彼の言動は落花狼藉で、周囲を困惑させた。
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「これじゃあ、まるで落花狼藉だよ!誰が片付けるんだ!」と母親が怒鳴った。
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