藁屋根
わらやね
名詞
標準
straw-thatched roof
文例 · 用例
生垣で囲われた藁屋根の家が、閑雅に散在している郊外村落の昼景である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
宿の裏門を出て土堤へ上り、右に折れると松原のはずれに一際大きい黒松が、潮風に吹き曲げられた梢を垂れて、土堤下の藁屋根に幾歳の落葉を積んでいる。
— 寺田寅彦 『嵐』 青空文庫
その音は二町ばかり西の方の大きな藁屋根の中に捕はれてゐる穂吉の処まで、ほんのかすかにでしたけれども聞えたのです。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
その音は二町ばかり西の方の大きな藁屋根の中に捕われている穂吉の処まで、ほんのかすかにでしたけれども聞えたのです。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
窓もやゝ黄昏れて、村里の柿の實も輕くぱら/\と紅の林に紛れて、さま/″\のものの緑も黄色に、藁屋根の樺なるも赤い草に影が沈む、底澄む霧に艶を増して、露もこぼさす、霜も置かず、紅も笹色の粧を凝して、月光に溶けて二葉三葉、たゞ紅の點滴る如く、峯を落ちつつ、淵にも沈まず飜る。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
老人も、若者も、家婦も、子供も、すべての家族が同じ藁屋根の下に居て、祖先の煤黒い位牌を飾つた、古びた佛壇の前で臥起してゐる。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
老人も、若者も、家婦も、子供も、すべての家族が同じ藁屋根の下に居て、祖先の煤黒い位牌を飾つた、古びた仏壇の前で臥起してゐる。
— 萩原朔太郎 『散文詩集『田舎の時計 他十二篇』』 青空文庫
火をつけるにいちばん都合のよいのは藁屋根の牛小屋であることは、もう家を出るときから考えていた。
— 新美南吉 『おじいさんのランプ』 青空文庫
作例 · 標準
白川郷の藁屋根の家々は、世界遺産にも登録されている。
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昔ながらの藁屋根の家は、日本の原風景を感じさせる。
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職人たちが丁寧に藁屋根を葺き替える作業に見入ってしまった。
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