とした事が
としたことが
表現
標準
of all people
文例 · 用例
葦はなんと言ったか覚えていますか――冬の来た証拠だ、まあ自分とした事が自分の事にばかり取りまぎれていておまえの事を思わなかったのはじつに不埒であった。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
校歌などというものも、いちども覚えようとした事がありません。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
あれは春の夕暮だつたと記憶してゐるが、弘前高等学校の文科生だつた私は、ひとりで弘前城を訪れ、お城の広場の一隅に立つて、岩木山を眺望したとき、ふと脚下に、夢の町がひつそりと展開してゐるのに気がつき、ぞつとした事がある。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
又或時、生前其の人に親しんでゐた人の一人が、何事によらず自分の爲た事に就いて周圍から反響を聞く時の滿足な心持といふ事によつて、彼の獨歩氏が文學以外の色々の事業に野心を抱いてゐた理由を忖度しようとした事があつた。
— 石川啄木 『硝子窓』 青空文庫
」「まあ、この私とした事が、ほんにそうでござんした、おほほ。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
先生はきちんとした事が好きであったにかかわらずきちんとしうるためにはあまりに暖かい心臓の持ち主であったかもしれないと思うからである。
— 寺田寅彦 『俳諧瑣談』 青空文庫
――資治卿が胴袖に三尺もしめぬものを、大島守|其の装で、馬に騎つて、資治卿の駕籠と、演戯がかりで向合つて、どんなものだ、とニタリとした事がある。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
さつきは帰つたら何をか青木さんに言はうとした事があつたのに、それが何であつたか分らなくなつた。
— 鈴木三重吉 『桑の実』 青空文庫