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水洟

みずばな
名詞
1
標準
runny nose
文例 · 用例
街道の並木の松さすがに昔の名残を止むれども道脇の茶店いたずらにあれて鳥毛挟箱の行列見るに由なく、僅かに馬士歌の哀れを止むるのみなるも改まる御代に余命つなぎ得し白髪の媼が囲炉裏のそばに水洟すゝりながら孫|玄孫への語り草なるべし。
寺田寅彦 東上記 青空文庫
私はハンカチで水洟を押えながら、無言で歩いて、さすがに浮かぬ心地でした。
太宰治 美男子と煙草 青空文庫
以前は博多|竪町の荒物屋渡世……当年五十六歳で……ヘエ……」 と淀みなく言ううちに涙ぐんだ赤んべえ面を上げて水洟を一つコスリ上げた。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
入口の門燈の灯りで、水洟が光った。
織田作之助 雪の夜 青空文庫
慌しい年の暮、頼まれものゝ正月着の仕立に追われて、お君の夜を徹する日々が続いたが、ある夜更け、豹一がふと眼をさますと、スウスウと水洟をすする音がきこえ、お君は赤い手で火鉢の炭火を掘りおこしていた。
織田作之助 青空文庫
五月の末だったが、その日はひどく冷気で、空気がじとじとしており、鼻や気管の悪い彼はいつもの癖でつい嚔をしたり、ナプキンの紙で水洟をふいたりしながら、パンを※っていた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
大勢に取り捲かれて、巡査の前の地べたに坐った按摩は、水洟をこすりこすりこう申し立てた。
夢野久作 いなか、の、じけん 青空文庫
三郎はその支那の君子人の言葉を水洟すすりあげながら呟き呟き、部屋部屋の柱や壁の釘をぷすぷすと抜いて歩いた。
太宰治 ロマネスク 青空文庫
作例 · 標準
花粉症の季節になると、くしゃみと水洟が止まらなくて困ってしまう。
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子供が寒空の下で遊んでいたので、少し水洟を垂らしていた。
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風邪のひき始めで、透明な水洟が出てきたので早めに薬を飲んだ。
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