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彩管

さいかん
名詞
1
標準
artist's brush
文例 · 用例
そうしてヒトラーが画家として立ったなら、むしろ穏健な、さりとて古くない、ポストアンプレッショニストとして彩管を揮ったことだろうと思った。
国枝史郎 ヒトラーの健全性 青空文庫
それは彼の本来の志望が画家であり、青年時代、多少彩管をもてあそんだからであろう。
国枝史郎 ヒトラーの健全性 青空文庫
だから彼が画家として立ったなら、印象派から一歩進んだ後期印象派画家として彩管をふるったことであろうと思われる。
国枝史郎 ヒトラーの健全性 青空文庫
そういう意味においても、あの頃の人たちの優しい姿を描き、それを現今の人に見て貰うのも、ひとつの彩管報国なのではなかろうかと思っている。
上村松園 四条通附近 青空文庫
折ふし延宝二年|臘月朔日の雪、繽紛として六美女の名に因むが如く、長汀曲浦五里に亘る行路の絶勝は、須臾にして長聯の銀屏と化して、虹汀が彩管に擬ふかと疑はる。
夢野久作 ドグラ・マグラ 青空文庫
「火急と申すではござりませぬが、是非ともご前の彩管を煩わしたき事ござりまして参上致しましてござります」 ……吉備彦は恭しく云うのであった。
国枝史郎 大鵬のゆくえ 青空文庫
まずまくらに主人公菱川重信の画風を以てして、「土佐狩野はいうに及ばず、応挙、光琳の風をよく呑み込んで、ちょっと浮世絵のほうでは又平から師宣、宮川長春などという所を見破って、其へ一蝶の艶のある所をよく味わって」 と、国芳門下に彩管を弄んだありし日が立派にここでこう物をいっているのである。
「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 我が圓朝研究 青空文庫
起臥の二界を同瓶裏に盛りて、詩歌の彩管をもって、ひたすらに攪き雑ぜたるがごとき状態を云うのである。
夏目漱石 草枕 青空文庫
作例 · 標準
彼女の描く絵は、彩管を巧みに操る技術から生まれる。
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この彩管は、繊細なタッチを描くのに最適だ。
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美術館で見た絵画は、彩管の跡が生き生きとしていた。
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