簡閲
かんえつ
名詞
標準
文例 · 用例
夏が来ると、簡閲点呼の予習を兼ねた在郷軍人会の訓練がはじまり、自分の仕事にも追はれたので、私は暫く名曲堂へ顔を見せなかつた。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
度朔山上の章桃樹下に百鬼を簡閲し、道理なく妄りに人の禍害を為す鬼を、荼と鬱と、葦縄で縛りて虎に食わす。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
最近、陸軍簡閲點呼に召集されて上京した時、忙しい中で、新婚の久保田君夫妻に逢つた。
— 「末枯」の作者 『貝殼追放』 青空文庫
僕は四五年|前の簡閲点呼に大紙屋の岡本さんと一しよになつた。
— 芥川龍之介 『本所両国』 青空文庫
僕は四、五年前の簡閲点呼に大紙屋の岡本さんと一緒になった。
— 芥川龍之介 『本所両国』 青空文庫
村正どんも、さすがにそれが気にかかって、「一人でも討死をさしては、大将の面目が立たない」 そこで改めて簡閲点呼を試みたが、真実、その朝ちゃんだけがいないのです。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
呼出しの件は寄留地簡閲点呼参会願の手続きを怠つた為め本年度点呼不参者の一人としてであつた。
— 宮地嘉六 『煤煙の臭ひ』 青空文庫