解放的
かいほうてき
名詞
標準
文例 · 用例
わたくしは自分で選んでF――学園という解放的な教育をするという評判の私立の女学校へ入りました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
尤も西鶴の書いたものは、今日から見れば、なか/\判り難いものであるが、當時の俗語や諺や比喩其の他のものを巧に書きこんであつて、當時にしては甚だ囚はれざる解放的のものであつた。
— 内藤湖南 『大阪の町人と學問』 青空文庫
近松門左衞門其の人は古典的と解放的との二つの文學を一人で持つて居るから、當時の時代と文學の傾向がよくわかる。
— 内藤湖南 『大阪の町人と學問』 青空文庫
かくの如く此人の一代の作物の傾向――古典的から解放的に――で大阪の文學の變り目がよく判るわけである。
— 内藤湖南 『大阪の町人と學問』 青空文庫
其の目的とするところは古典であるが、其の研究法は解放的であつた。
— 内藤湖南 『大阪の町人と學問』 青空文庫
徳川時代でも此の頃迄は此の拘束された學問の仕方を有難がつたものであるから、全く解放的の氣分はなかつたもので、是より前に江戸では梨本茂睡といふものが解放的な歌學をやつて、二條冷泉家に反抗したが、我國學史の位置からいへば到底契沖阿闍梨の比ではない。
— 内藤湖南 『大阪の町人と學問』 青空文庫
かくの如く懷徳堂の組織は門閥の素地を作るをさけた頗る民衆的解放的のもので、本當の大阪の漢學といふものが大阪に根柢を作つたのは全く此の頃からである。
— 内藤湖南 『大阪の町人と學問』 青空文庫
昔は非常に解放的であったのが、今日ではどちらかというと閉鎖的になってきた。
— 岸田國士 『俳優倫理』 青空文庫