御客様
おきゃくさま
名詞
標準
文例 · 用例
「決して御客様方の人格を疑うような訳ではありませんが、これも職務で御座いますからどうか悪しからず御勘弁を願います」と云う。
— 寺田寅彦 『雑記(1)』 青空文庫
自分が昔現在の家を建てたとき一番日当りがよくて庭の眺めのいい室を応接間にしたら、ある口の悪い奥さんから「たいそう御客様本位ですね」と云って、底に一抹の軽い非難を含んだような讃辞を頂戴したことがあった。
— 寺田寅彦 『新年雑俎』 青空文庫
卓の両側に陣取った御客様の前に来るごとに、宜しく召上がれと停車する。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
さあ御客様に一ツお聞かせなさいましなね。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
それともつかぬ状で座敷を見入ったが、「御客様かい、貴方御免なさいよ。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
貴下は今しがた御着になった御客様、さてはその筋の。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
しかし失礼な、私の大切な御客様をおどそうなんて、飛んでもない。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
すると中浮になっていた御客様は出て来ない訳には行きませんでした。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫