来存
らいあり
名詞
標準
文例 · 用例
元来存在を認めらるると云う事はすでに認められるだけの特色を有していると云う意味に過ぎんのだから、存在を認められる以上は特色も認められた訳に相違ない。
— 夏目漱石 『写生文』 青空文庫
古来存在した幾万億の仏達、菩薩達の行が、言葉がかれの心に蘇つて来た。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
彼は宇宙が無限の過去以来存在しており――カントは創造されたと信じたに反して――また終局をももたぬという近代的な見地に立っていた。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
――処でアカデミズムも亦、一方に於て、現在の大学や研究所というインスティチュートを生産し之によって又生産される処の、イデオロギーの現代に固有な歴史的一形態であると共に、他方に於て古来存在するイデオロギーの本質的な一契機でもなければならない*。
— 戸坂潤 『イデオロギー概論』 青空文庫
――一体解釈学乃至フィロロギーは、実はギリシア以来存在する。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
――吾々は処で考える、論理は元来存在の論理でなければならぬ。
— ――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 『日本イデオロギー論』 青空文庫
必然的なものとして認識されない内は偶然と考えられることもあろう、併し本来存在は尽く必然的なのである。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
繰り返して云おう、存在それ自体が弁証法的ではあり得ない、何となれば存在それ自体なる物自体は元来存在しないから。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫