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都育ち

みやこそだち
名詞
1
標準
city-bred
文例 · 用例
犬張子が横に寝て、起上り小法師のころりと坐った、縁台に、はりもの板を斜めにして、添乳の衣紋も繕わず、姉さんかぶりを軽くして、襷がけの二の腕あたり、日ざしに惜気なけれども、都育ちの白やかに、紅絹の切をぴたぴたと、指を反らした手の捌き、波の音のしらべに連れて、琴の糸を辿るよう、世帯染みたがなお優しい。
泉鏡花 海異記 青空文庫
十四 これへ何と、前触のあった百万遍を持込みましたろうではありませんか、座中の紳士貴婦人方、都育ちのお方にはお覚えはないのでありまするが、三太やあい、迷イ児の迷イ児の三太やあいと、鉦を叩いて山の裾を廻る声だの、百万遍の念仏などは余り結構なものではありませんな。
泉鏡花 湯女の魂 青空文庫
都育ちの私には今更、山の景色の想いにも考えにも及ばないことが判って来ました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
もつともあんさんなんぞは、根つからの都育ちやないけに、慣れると云つてもすぐぢやが。
島木健作 生活の探求 青空文庫
都育ちの小池の姿が、四人一組の薙刀振りの中で、際立つて光つてゐた。
上司小劍 東光院 青空文庫
贅沢で我儘で気むづかしい都育ちの伯父の気質としては、迚も堪へられさうに思はれない汚ない、不自由な、侘びしい漁村ではあつたが、空気がよいのと、新鮮な魚が多いのとの為であつたか、伯父は彼是一月ばかりも滞在して行つた。
加能作次郎 世の中へ 青空文庫
都育ちの人間はそれだから困る。
芥川龍之介 地獄変 青空文庫
都育ちの室咲き剣術、なかなかもってそんなものではない……山から切り出した石材そっくり恐ろしく荒い剣法じゃ……そろそろ呼吸が荒くなって来たぞ、あまりに神気を凝らし過ぎどうやらこれは悶絶しそうだ。
国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 青空文庫
作例 · 標準
彼は都育ちなので、自然の中での生活にはまだ慣れていない。
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彼女は都育ちのお嬢様だが、誰にでも気さくに話しかける。
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都育ちの彼にとって、田舎の静けさは新鮮だった。
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