膣口
ちつこう
名詞
標準
vaginal opening
文例 · 用例
(何うかしている) 月丸は、眼を閉じて、落ちつこうとしたが、眼を閉じると、赤く閃く玉が、上へ昇ったり、下へ降りたりするし、又、血の臭が、鼻の中へ、蘇ってきた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
心細い髯に、世を佗び古りた記念のためと、大事に胡麻塩を振り懸けている先生は、あの箱の中でこれから暗い所へ落ちつこうとする。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
そしてそこに見たものは不自然な、がらんとした身にそわぬ明るさだった、こんなつもりではなかったと、彼は葉かげで無理にもおちつこうと向きをかえようとして見たが、もう彼は完全にこの派手な葉の広い旺盛なものが、庭を一挙に打ちこわしていることに、眼がとどまった。
— 室生犀星 『生涯の垣根』 青空文庫
せめてデスクにおくスタンドのかさでも気に入ったのにしておちつこうと、伸子はそのシェードをきょうモスク※の繁栄街であるクズネツキー橋の店から買って来たのだった。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
そこへ南宮支店長が扉をあけて入って来るとすぐに持っていた書類を正面のテーブルの上へおろし、演説をするように四角ばったお辞儀をしてから、「御苦労さまでした」と、何時になくしんみりした調子で、殊更おちつこうとしている様子が、私の眼にもどかしく不調和なものに映った。
— ――マニラ籠城日記 『十三夜』 青空文庫
これは恐るべき度胸だと、感嘆したことを今でもおぼえているが、二十年を経た今となると私自身が、まったく、それと同じ境地に落ちつこうとしているのだ。
— 尾崎士郎 『親馬鹿入堂記』 青空文庫
思えば自分も一人旅、逢坂山の関の清水を立ち出でて、足はこうして京洛の地に向いているけれども、さて、今度の都入り、誰を当てに、ドコへ落ちつこうという目的があるではないのだ。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「嗅ぎつけられました」と勘兵衛が云った、「能登屋が知らせてくれたんですが、かれらは宿所を襲う手筈だといいます」「しまったな、そいつはしまった」 保馬はおちつこうと努めた。
— 山本周五郎 『いしが奢る』 青空文庫
作例 · 標準
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