軍官
ぐんかん
名詞
標準
文例 · 用例
赤色のテロリズムが東西の紡績工場を襲ったのが午後七時、黄埔軍官学校の軍艦飛鷹から飛行機が一台、上海の空に火薬庫を装置した。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
人間の努力というものは奇妙なもので、努力するという限りでは、ここ数年間の軍官民はそれぞれ莫迦は莫迦なりに努力して来たのだが、その努力が日本を敗戦に導くための努力であった如く、日本の文壇の努力は日本の小説を貧困に導くための努力であった。
— 織田作之助 『可能性の文学』 青空文庫
ある種の戦争責任者である議会人がさきに軍官財閥の三閥を攻撃している図も、見っともよい図ではなかった。
— 織田作之助 『終戦前後』 青空文庫
その把総(軍官で、陸軍|少尉の如きものである)を勤めている蔡良棟が話した。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
かつて昭和十二年秋関東軍参謀副長として着任、皇帝に拝謁の際、皇帝から「日系軍官」の名を無くして貰いたいとの御言葉を賜って深く感激したことがある。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
皇帝が日系軍官の名称を止めよと仰せられた御趣旨もここにあると拝察する。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
諸民族混住の国に於て官吏は日系、満系、朝鮮系等のあるは自然であるが、軍隊は各民族軍隊を造るのであるから、漢民族の軍隊の中に「日系軍官」なる名称の有せらるるは適当でない。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
また一方に於いて疎開もやっていたはずだから、うまく行けば案外建物をこわしたに止まるやも知れず、いくら神経ののろくさい軍官民の指導者たちも、今度はちゃんとやっておいてくれたろうと思うが、さあ信用はまだまだ致しかねるをいかにせんや。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫