暴悪
ぼうあく
形容動詞名詞
標準
violence
文例 · 用例
私は彼の命を必しも暴悪神として居らぬ。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
隠れた暴悪と残忍性とが、薄い皮一重のやさしさと美しさとで蔽われているのであるから物凄い。
— 素木しづ 『惨事のあと』 青空文庫
『根本説一切有部毘奈耶』に、仏の弟子|陀夷曰く姑の過ちでない、彼の両乳の間および隠密処に黒黶と赤黶と旋毛、この三の暴悪相があるからだと教え食を受けて去った。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
殺しても飽足りないような、暴悪な憎悪の念が、家を飛出して行く彼女の頭に湧返っていた。
— 徳田秋声 『あらくれ』 青空文庫
寺々の鐘突如としておびえ立ち、住家なく彷徨ひ歩く亡魂の、片意地に嘆き叫ぶごと、大空に向ひて傷しき声を上ぐれば、送る太鼓も楽もなき柩の車吾が心の中をねり行きて、欺かれし「希望」は泣き暴悪の「苦悩」黒き旗を立つ、垂頭れしわが首の上に。
— 仏蘭西近代抒情詩選 『珊瑚集』 青空文庫
四 道鏡の暴悪と清麻呂の正義 勿論皇胤だとて必ずしも皇族ではない。
— 喜田貞吉 『道鏡皇胤論について』 青空文庫
限りなく騰貴する物価は住民に向つて常に粗悪なる物品と食物とを供給せしめ、足らぬ勝ちなる生活は次第に野卑となつて礼儀交際の美観を許さず、目的を第一とした暴悪な行動は手段の如何を問はしめない。
— 永井荷風 『海洋の旅』 青空文庫
維新後零落した旗本の家庭、親の為めに身を売る娘、新しい法律を楯にして悪事を働く代言人、暴悪な高利貸、傲慢な官吏、淫鄙な権妻、狡獪な髪結等いづれも生々とした新しい興味を以て写し出されてゐる。
— 永井荷風 『虫干』 青空文庫
作例 · 標準
独裁者の暴悪な振る舞いに、国民の怒りはついに限界に達した。
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暴悪な嵐が村を襲い、多くの家屋が倒壊する甚大な被害が出た。
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彼は見かけによらず、暴悪な性格を隠し持っているという噂がある。
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