蹄音
ていおん
名詞
標準
文例 · 用例
十三 名馬の蹄音 紅矢が王宮を駈け出ますと、直ぐに王は又鏡に向って、最前の美留藻がお婆さんに化けた後の有様を見せろと命じました。
— 夢野久作 『白髪小僧』 青空文庫
そこへ蹄音高く、お新を抱いて馳せつける佐々木「お新――」 と、微かに来馬甚七の断末魔、左手にお俊の亡骸を、右に泣きくずれるお新の手をとって、今に残る雲母阪の心中物語。
— 直木三十五 『新訂雲母阪』 青空文庫
軍馬の蹄音ガッガッとして、大軍一時に寄せる気配!
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
護謨輪は少しも音を立てず、聴く物は唯馬の蹄音ばかりである。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
真夜中わたしは彼の蹄音と勇ましい鼻息とによって目をさまされる。
— WALDEN, OR LIFE IN THE WOODS 『森の生活――ウォールデン――』 青空文庫