捲き線
まきせん
名詞
標準
文例 · 用例
機械を調べてみると、何とかいうあの蜘蛛の網の形をした捲線が新しく取換えられてあるのである。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
使いをやって元の古い捲線を返してくれと云ってやったら、「あれは捨ててしまった」と云って、そうして何故かひどく不機嫌であったそうで、使いの者はほうほうの体で帰って来た。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
彼は、あとでまた扇風機になおすつもりだったが、この失敗のために電動機の捲線をすっかりやりなおさなければならないことになった。
— 海野十三 『未来の地下戦車長』 青空文庫
その代り電柱の上のポール、トランスは今や過負荷のために鉄心はウンウン呻り、油はジュウジュウとあぶくを湧き立てて対流をはじめ、捲線の被覆は早くも黄色い臭いをあげて焦げつつあった。
— 海野十三 『科学者と夜店商人』 青空文庫