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画然

かくぜん
形容詞-たる副詞-と
1
標準
clear (distinction)
文例 · 用例
普通の理論からすれば、ダルトン方則で、単に普通の指数曲線的垂直分布を示すはずのが、事実はこれに反して画然たる数個の段階に分かれるのである。
寺田寅彦 自然界の縞模様 青空文庫
この大きな体系の中に古今を通じて画然と一つの大きな線を引いているものが三十一字の短歌である。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
プロレタリア文学の画然たる主流に流れ入ることはしないが、ブルジョア文学の領域にありつつ進歩性をもつ作家を、パプツチキ(同伴者)と見た考えかたである。
宮本百合子 作家の経験 青空文庫
それ故に善悪可否巧拙と評するも固より画然たる区別あるに非ず、巧の極端と拙の極端とは毫も紛るる所あらねど、巧と拙との中間にある者は巧とも拙とも申し兼候。
正岡子規 歌よみに与ふる書 青空文庫
固より歌と歌ならざる者との境界は画然と分れたる者に非ざれば、論理的の厳格なる意味を以て「これは歌なり」「これは歌にあらず」と断定するは、歌非歌中間の歌にありては最も難し。
正岡子規 人々に答ふ 青空文庫
しからば理窟とは「智」の如何なる部分かといふに画然とその限界を示す能はざれども、要するに智の最も複雑したる部分が程度の高き理窟にて、それが簡単になればなるほど、程度の低き理窟となる訳に候。
正岡子規 あきまろに答ふ 青空文庫
仄かに薄れゆく光線に包まれて、あらゆるものが灰色に、不確実に見えたが、夕陽の最後の照りかえしで、卓子と、鏡面と、壁にかけた油絵だけが、明るい斑点でも置いたように画然と光っていた。
モリス・ルヴェル Level, Maurice 誰? 青空文庫
しかし実社会は非常に複雑してゐるのであつて、大まかに資本家とプロレタリアといふ風に画然と別れてゐない。
芥川龍之介 プロレタリア文学論 青空文庫
作例 · 標準
両者の主張には画然とした違いがあり、議論は平行線をたどった。
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明治維新は、日本の近世と近代を画然と分ける歴史上の一大転換点であった。
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プロとアマチュアでは、その技術レベルに画然たる差が存在する。
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画然(かくぜん) — 幻辞.com