闘力
とうりき
名詞
標準
文例 · 用例
一体戦闘力のないものは敵に抵抗する力がないので、遁げらるれば遁げるんですが、行り損なへばつかまるです。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
一体戦闘力のないものは敵に抵抗する力がないので、遁げらるれば遁げるんですが、行り損なえばつかまるです。
— 泉鏡花 『海城発電』 青空文庫
かくして、その軍船は、全く戦闘力を失ってしまったのであるが、その時小舟の一つから、うめきとも驚きとも、なんとも名付けようのない叫び声があがった。
— 小栗虫太郎 『紅毛傾城』 青空文庫
正成が千早城や金剛山に奇勝を博し得たのは、一に彼等の敏捷な山地の戦闘力に依ったのである。
— 菊池寛 『四条畷の戦』 青空文庫
御承知の事とは存じますが、現在、及び、将来の戦争に於て、その一国の戦闘力を根本的に支配するものは石炭でもなければ、火薬でもありませぬ。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
越後の油田は涸渇に瀕し、数百万の生霊の代償として露西亜から貰った樺太の油田が思わしからず、台湾の新油田も多寡の知れたものである事が判明している今日、石油の不足から来る覿面な戦闘力の不足のために、世界無比の軍隊を有する日本民族が、どれだけの軟弱、退嬰外交を続けて来ました事か。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
その堅い結び付きは、実際の戦闘力を有するものから、兵糧方、賄方、雑兵、歩人等を入れると、千人以上の人を動かした。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
十分の闘力を、肚をもっていて、押しつけられていた奴等だから、風雲を得たなら、何処まで、登って行くかも知れん」 二人が、話しておる間にも、二階では、吟声が、足音が、拍子が、轟いていた。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫