口数の少ない
くちかずのすくない
表現形容詞
標準
taciturn
文例 · 用例
そのくせ生徒にも父兄にも村長にもきわめて評判のよいのは、どこか言うに言われぬ優しいところがあるので、口数の少ない代わりには嘘を言うことのできない性分、それは目でわかる、いつも笑みを含んでいるので。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
私はただ、ウードレーと云う人はとてもいやな奴で、カラザースさんの方は、もっと年はとっていましたが、ずっと性に合った人だったと云うことだけを、お話するつもりでしたのに、――カラザースさんは、やや暗い沈んだ感じの、きれいに顔を剃った、口数の少ない人でした。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
不断口数の少ない圭子は、咲子が来てから、朝から夜まで何か小言を言つてゐなければならなかつた。
— 徳田秋声 『チビの魂』 青空文庫
浮舟のことをくわしく聞こうとあそばすと、そのずっと前から煩悶をし続けていたこと、その前夜にひどく泣いたことなどを言い、「怪しいほどお口数の少ない方で、内気でいらっしゃいましたから、遺言らしいことは何もなさいませんでした。
— 蜻蛉 『源氏物語』 青空文庫
その晩、圭介は母と二人きりの口数の少ない食卓に向っているとき、最初何気なさそうに口をきいた。
— 堀辰雄 『菜穂子』 青空文庫
遠慮のない大声で物を言いますが、人柄は素朴で、引子を二人位置き、子供は三人あって、口数の少ない、おとなしそうな妻と睦まじく暮らしていました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
一体専太は始終休みなしによく働くばかりの小僧だったが、いつもにこにこしてるのみで口数の少ない少年だった。
— 豊島与志雄 『少年の死』 青空文庫
きわめて快活な性質でありますが、姉は灰色の着物をきて、きわめて沈んだ、口数の少ない性質でありました。
— 小川未明 『灰色の姉と桃色の妹』 青空文庫
作例 · 標準
口数の少ない職人さんが、黙々と作業を続ける姿には気品がある。
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私はどちらかというと、口数の少ない落ち着いた男性が好みです。
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口数の少ない彼が「美味しい」と言ってくれたのだから、料理は成功だ。
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