寝帽
ねぼう
名詞
標準
文例 · 用例
寝間着を着て上靴を穿いて、寝帽を被った。
— A CHRISTMAS CAROL 『クリスマス・カロル』 青空文庫
そういうのに口を汚している一人の脊の高い剽軽者が、その男の頭は寝帽にしている長いきたない袋の中に入っていると言うよりも、それからはみ出ていると言った方がよかったが、泥まみれの酒の渣滓に浸した指で、壁に、血――となぐり書きした。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
気持の悪いものと悪臭とのみちている狭い曲りくねった街路、それから幾つも岐れている別の狭い曲りくねった街路、そのどこにもかしこにも襤褸と寝帽との人間が住んでいて、どこにもかしこにも襤褸と寝帽との臭いがして、目に見えるすべてのものが険悪そうに見える考え込んでいるような顔付をしている。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
寝帽をかぶった一人の脊の高い男が馬の脚の間から包みのようなものを抱え上げ、それを飲用泉の台石の上に置いて、泥土のところへ坐って、その上に覆いかぶさりながら野獣のように咆えていた。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
赤い寝帽をかぶって、口に彎刀を啣えた一人の男などは、もう上まで登ってしまって、片脚をこちらへ跨いでいたのだった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
ところで、その間はごくしばらくだったので、私が再び立ち上った時にはすべての者が元と同じ姿勢で、赤い寝帽をかぶった奴はやはり半分跨ぎかけたままだし、もう一人の奴はやはり柵壁の上に頭だけを出していた。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
もう一方は、もちろん、例の寝帽をかぶった男だった。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
ノーエル博士が、高い寢帽をかぶつて、ランプを手に持つて、その光で長い白い顏を照させながら、よろ/\した足どりで、或る種の鳥のやうに覗き込むやうに、また頭をあげて、ゆる/\と扉を開け、そして部屋の中へ這入つて來た。
— ロバート・ルイス・スティーヴンソン 『醫師と旅行鞄の話』 青空文庫