遊動
ゆうどう
名詞
標準
文例 · 用例
それで、われなるものは、宇宙といふ大空明を遊動して居るので、宇宙その物にもなるし、また憚るところがないので、勝手次第に變形する――物質ともなり、官能ともなり、思想ともなり、理法、心靈ともなる。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
物靈界を流轉する遊動者は、すべて勝手氣儘に流轉をして居るのであるから、他に向つて恐るゝといふことはない,自生自發、たとへば、かの棒振りがどろ水の中にぴんぴこ跳ねまはつて、その位置を轉じて居る通り、外面から見ると、嬉しさうで、樂しさうで、何の苦もない樣である。
— 岩野泡鳴 『神秘的半獸主義』 青空文庫
運動場のすみには、遊動|円木や回旋塔など、春吉君の学校にはないものばかりである。
— 新美南吉 『屁』 青空文庫
虫は、凝ツと翅を休めると、どんなに、私の腹が大きく脹れたり凹んだりしても、一向に頓着なく、何か憂鬱なことでも想ひながら遊動円木にでも乗つてゐるかのやうに図々しく、落ついてゐます。
— 牧野信一 『晩春の健康』 青空文庫
――十二階段、平行棒、飛越台、木馬、棚、幅飛び、棒飛び、梁木、遊動円木、天秤台、機械体操、射撃場、名前は忘れたが、穴の上に丸太が渡してある処――その上で二人の者がそれぞれ一本の腕で争ひ穴の中へ落し合ふ場所である丸太橋――。
— 牧野信一 『或る日の運動』 青空文庫
」「……」――「僕は、遊動円木が好きだ。
— 牧野信一 『或る日の運動』 青空文庫
」「遊動円木なら、妾だつて出来るわよ、ねFさん。
— 牧野信一 『或る日の運動』 青空文庫
」「照ちやんは遊動円木へ乗れるかい?
— 牧野信一 『公園へ行く道』 青空文庫