継尼
つぎに
名詞
標準
文例 · 用例
家忠日記によると、彼は俊継尼を伯母としての礼をもって対面し、その日の引出物に瀬戸全村二百戸の知行をおくった上に、「義定の将来は必ず某がおひきうけ申した、わが父広忠のうけた御恩は夢にも忘れたことはござらぬ――成人したら岡崎へ来られるがよい」 と、くりかえし言い残して帰っていったという。
— 尾崎士郎 『本所松坂町』 青空文庫
廣忠は元服後、まもなく岡崎城をとりもどした家臣に迎へられて岡崎へ歸つたが、こんどは吉良城が武田勢に襲はれて落城の悲運に遭ひ、一族の大半は城を枕に討死したが、未亡人俊繼尼だけが幼兒、義定をつれて流轉の旅をつづけた末に舊領瀬戸村の一隅にある農家の離室に潜んで味氣ない月日を過してゐた。
— ――忠臣藏は何故流行するか―― 『生きている忠臣藏』 青空文庫
俊繼尼を探し出すとともに瀬戸全村二百戸を當座の引出物としてあたへ、父への恩を謝した上で、義定の元服後は必ず岡崎へ來るやうにと言ひ殘して歸つた。
— ――忠臣藏は何故流行するか―― 『生きている忠臣藏』 青空文庫