閃緑
せんりょく
名詞
標準
文例 · 用例
青き陽遠くなまめきて、 右に亙せる高原は、花崗閃緑 削剥の、 時代は諸に論ふ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
材質も重剛な閃緑岩が用いられ、その堅さと光澤とが巧に彫刻美の基礎を作り上げ、寫眞と樣式化とが破綻なく融合し、形態の單純性が像に高雅の趣をあたえ、頭部の背後に太陽神の象徴たる鷹をひそませて王者の特權を示すというような意匠も加えられている。
— 高村光太郎 『古代エジプトの作品』 青空文庫
この驚くべき文書は8フィートの黒閃緑石からなり、嘗ては表面に21段、裏面に16段および28段、全部で2540行あったが、現在では1114行が残っている。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫
第一は全部花崗岩、第二は花崗岩と古生層と相半し、第三は山腹以下花崗岩(石英閃緑岩)にして其以上に古生層を戴けるもの、第四は全部古生層から成っている。
— 木暮理太郎 『奥秩父の山旅日記』 青空文庫
秩父山脈の構造というようなことは、素人の自分に分ろう筈はないが、従来の地質図に色別してある秩父古生層と花崗岩|若しくは石英閃緑岩との区劃線は、頗る怪しい箇所が有ることは断言するに躊躇せぬ。
— 木暮理太郎 『秩父の奥山』 青空文庫
そして雁坂峠から将監峠に至る間の連山は、頂上に露出している花崗岩(破風山附近から花崗岩は或は石英閃緑岩に変っているかも知れぬ。
— 木暮理太郎 『秩父の奥山』 青空文庫
左手はこんもり茂った針葉樹の木立に囲まれて、井戸沢の清い流が大きな花崗岩(或は石英閃緑岩)の間から、快い音を立てて湧いて来る。
— 木暮理太郎 『秩父の奥山』 青空文庫
然し頂上から少し東に下ると石英閃緑岩が露出し、残雪から滴る水がひたひたと流れている湿地には毛氈苔が美しく、草地には岩銀杏に交って白山小桜の花が深紅に燃えていた。
— 木暮理太郎 『利根川水源地の山々』 青空文庫