上世
かみつよ異読 じょうせい
名詞
標準
antiquity
文例 · 用例
小さい時から苦学をしてやっと電気学校を卒業はしたが、目的のある柚木は、体を縛られる勤人になるのは避けて、ほとんど日傭取り同様の臨時雇いになり、市中の電気器具店廻りをしていたが、ふと蒔田が同郷の中学の先輩で、その上世話好きの男なのに絆され、しばらくその店務を手伝うことになって住み込んだ。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
その上世間|体というものもあります。
— 森鴎外 『蛇』 青空文庫
実際上世間では千人中の九百九十八人か九人位までは、生活の問題とその慰安|或は特別のお楽しみ筋なんぞのために寸暇も無い位頭を使っておられるように見受けられます。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
種民天の四ツの上が三境と云つて、太上老君天師太清境、九仙上清境、九眞玉清境、いづれも善美の世界であり、又其上の最上世界が即ち大羅天で、其中に過去元始天尊、見在太上玉皇天尊、未來金闕玉晨天尊が居たまふのである。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
インドの古伝の技芸天即ち芸術の神のように、芸術は天上世界に遊ぶ者の美睡の頭脳中から自然に生ずるものかも知れない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
徴兵制度ノ形式ハ獨佛ニ學ビタルモ、徴兵制度ノ精神タル國民皆兵ノ義務ハ、中世封建ノ期間ヲ除キテ、上世建國時代ニ發源シ更ニ現代ニ復興シテ漲溢シツツアル國民的大信念ナリ。
— 北一輝 『日本改造法案大綱』 青空文庫
キリスト教は古宗教の善悪の諸竜を混同して、一斉にこれを邪物とせり、かくて上世の伝説外相を変えて、ミカエル尊者、ジョージ尊者等、上帝に祈りて竜を誅した譚となり、以前ローマの大廟に窟居して大地神女を輔け人に益した神蛇も、法王シルヴェストル一世のために迹を絶つに及べり。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
したがって俗伝の野槌は、かように落ち来る蝮から生じた譚で、あるいは上世水辺の蛇を、ミヅチすなわち水の主、野山の蝮をノヅチ野の主と見立てたのかとも思う。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
この神社に伝わる神楽は、上世の時代から途絶えることなく奉納されてきたと言い伝えられている。
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「現代の科学では説明のつかない奇跡が、上世には当たり前のように存在したのかもしれないね」
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上世の王たちが眠るとされる巨大な古墳の前に立つと、時の流れの重みを実感する。
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記紀に記された上世の物語は、単なる創作ではなく、何らかの歴史的真実を隠しているのではないか。
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