さて置き
さておき
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標準
setting aside
文例 · 用例
芸術、もとこれ、不倫の申しわけ、――余談は、さて置き、萱野さんとは、それっきりなの?
— ――(生れて、すみません。) 『二十世紀旗手』 青空文庫
舌を濡して言を継ぎ、「串戯はさて置き、まだまだ気味の悪いのは。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
もし寄せ重ねたら幾十百の生死――それはさて置き、この二声さえあればわたくしの身の上に取って何不自由ない表現の言葉になることはおかしいほどでございます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
否、マリアはさて置き、何人をも我は終身|娶らざるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
六 憲法発布と大赦 それはさて置き妾は苦役一年にして賞標四個を与えられ、今一個を得て仮出獄の恩典あらんとせる、ある日の事、小塚義太郎氏大阪より来りて面会を求めらる。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
そうして見ると、人間の智識、学問はさて置き、宗教でもなんでも、その根本を調べて見ると、事実として証拠立てられない或る物を建立している。
— 森鴎外 『かのように』 青空文庫
それはさて置き、曠野城の嫁入り前の女子が昼間|稠人中で裸で立ち尿をした空前の手際に、仰天して一同これを咎めると、女平気で答うらく、この国民はすべて意気地なしで女同然だ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
何はさて置き、おもちや屋の亭主がした通りを真似て、引て見ても縮めて見ても、どうひねくり廻しても「てふちよ、てふちよ」のふしは出ず、よつて此時始めて悟り升た、此風琴も琴、三味線同様、一々人に習はなければ何のふしも出せないといふことを。
— 若松賤子 『黄金機会』 青空文庫