裄丈
ゆきたけ異読 ゆだけ・よたけ・いきたけ
名詞
標準
measurement from the center of the neck to the cuff
文例 · 用例
お庄は母親に頼んであるネルの縫直しがまだ出来ていなかったし、袷羽織の用意もなかったので、洗濯してあった、裄丈の短い絣の方を着て出かけて行った。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
そう想って見ると、翁がかずかずの著書は、いずれも明日のしたくを怠らなかったもので、まだ肩揚げのとれないような郷里の子弟のために縫い残した裄丈の長い着物でないものはない。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
もっとおりたいが忙がしいから失礼します、その代り手当は充分するつもりでありますと云って、新らしい襟と襟飾を着け易えて、余の枕辺に坐ったとき、余は昨夕夜半に、裄丈の足りない宿の浴衣を着たまま、そっと障子を開けながら、どうかと一言森成さんに余の様子を聞いていた彼人の様子を思い出した。
— 夏目漱石 『思い出す事など』 青空文庫
いや、簑笠が小さいのではない、簑笠は通常の出来だが、内容が小さいために、尋常の裄丈だけの簑笠が地上に引きずられているだけの相違で、以て身の丈の低い、子供にも見まほしき人物の一塊であることがわかります。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
玄武社は青年たちの自主的結社であって、十七カ条にわたるいさましい盟約があり、裄丈を一般より三寸短く裁縫した衣類を着るのと、頬髯をたくわえるのとで眼立つ存在だった。
— 山本周五郎 『半之助祝言』 青空文庫
身には少年の着物のようにゆきたけの短い紺絣の筒袖を着ている。
— 公娼存廃論者への参考資料としての実例 『ある遊郭での出来事』 青空文庫
十分位もして、鶴石がゆきたけのつまつた灰色の古ぼけた背広姿でやつて来た。
— 林芙美子 『下町』 青空文庫
この位平気だよ」「――じゃ、これ」 はる子は、カーネーションの花かげに置かれた薄い本包をしっかり脇にはさんで自分も立ち上りながら、自分の分のコーヒー代を出し、着物のゆきたけから伸び伸びした腕がはみ出ているようなぶっきら棒ななかに、若い娘らしい袖口の色を動かして重吉に渡した。
— 宮本百合子 『雑沓』 青空文庫
作例 · 標準
このシャツは裄丈が少し短い。
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自分の裄丈を測ってオーダーメイドの服を作った。
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試着したコートは裄丈がぴったりだった。
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