板屋
いたや
名詞
標準
shingle roof
文例 · 用例
便所は屋根が板屋根で新しかった。
— 黒島伝治 『名勝地帯』 青空文庫
巨大なるこの樟を濡らさないために、板屋根を葺いた、小屋の高さは十|丈もあろう、脚の着いた台に寄せかけたのが突立って、殆ど屋根裏に届くばかり。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
小躍りするような音を夜更けた札幌の板屋根は反響したが、その音のけたたましさにも似ず、寂寞は深まった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
巨大なる此の樟を濡らさないために、板屋根を葺いた、小屋の高さは十|丈もあらう、脚の着いた臺に寄せかけたのが突立つて、殆ど屋根裏に屆くばかり。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
尤も其までにも、小當りに當ることは、板屋を走る團栗に異ならずで、蜘蛛の巣の如く袖褄を引いて居たのを、柳に風と受けつ流しつ、擦拔ける身も痩せて居た處、義理ある弟、内氣の女。
— 泉鏡太郎 『一席話』 青空文庫
すぐに石ころ道が白く続いて、飛地のような町屋の石を置いた板屋根が、山裾に沈んで見えると、そこにその橋がある。
— 泉鏡花 『古狢』 青空文庫
雪国の習として、板屋根には沢山の石が載せてあるので、彼は手当次第に取って投げた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
聞いてみると大阪へ来ると直ぐ板屋橋の寿司屋の出前持ちになったが、耳が遠くて注文先からの電話がよく聞きとれぬから商売の邪魔だと、今朝暇を出され、一日中千日前、新世界界隈の口入屋を覗きまわって板場の口を探していたが見つからず、途方に暮れていたところだという。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
作例 · 標準
この古い寺院の山門は、風雨にさらされた見事な板屋根を今も保っている。
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家を建てる際、デザイン性を重視して、あえて昔ながらの板屋を採用しました。
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「見て、あの空き家の板屋、草が生えてきてるよ」と、子供が指差した。
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耐久性に優れた天然素材であるアスファルトシングルは、現代の板屋としても人気が高い。
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