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放浪癖

ほうろうへき
名詞
1
標準
vagrant habits
文例 · 用例
均平はこの世界以外の少し晴々した場所で遊んだ習慣があり、待合の狭苦しい部屋に気詰りを感じ、持前の放浪癖も手伝って、時々場所をかえては気分を紛らせるのであった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
」 しかし銀子の母親には、結核体質らしいところが少しもないばかりか、あの白皙人型の越後系のがっしりした、均齊のよく取れた骨格で、性格にも恪勤とか忍耐とか、どんな困難に遭遇しても撓まない強靱さがあり、家を外にして飛び歩きがちな放浪癖の父親と反対に辛抱づよく、世帯の切盛りに忠実であった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
はや私の放浪癖が頭をもたげていたのでしょう。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
ことによったら、ルグランの親戚の者たちが、ルグランの頭が少し変なのだと思って、この放浪癖の男を監視し後見させるつもりで、ジュピターにそんな頑固さを教えこんでおいたのかもしれない。
THE GOLD-BUG 黄金虫 青空文庫
輝子の家の家業は栄えてゐるが、妙なことには去年から中学生となつた長男が放浪癖が甚だしくて頭痛の種にされてゐる。
牧野信一 奇友往来 青空文庫
小鐘が去つて三年も経つて結婚したのに、そんな影響を見るのは可笑しいと、つい此間も私は長男の放浪癖を持てあましてやつて来た輝子と、わらひ合ひ、やがてはその子を小鐘の会社へでも入れて貰ふことにしようではないかと相談した。
牧野信一 奇友往来 青空文庫
二年の間ゴーリキイは書記をする傍ら同じ市の急進的なグループとつき合っていたが、その時代の「唯物論者」達の安易な態度に満たされず、放浪癖のついたゴーリキイはニージュニをすてて、南ロシアを殆ど歩きつくした。
宮本百合子 逝けるマクシム・ゴーリキイ 青空文庫
ルンペンは固より放浪癖にひきずられてゐるが、彼等の致命傷は、怠惰である、根気がないといふことである、酒も飲まない、女も買はない、賭博もしない、喧嘩もしない、そしてたゞ仕事がしたくない、といふルンペンに対しては長大息する外ない、彼等は永久に救はれないのだ。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
作例 · 標準
彼には生まれつきの放浪癖があり、一つの場所に長く留まることができない。
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「また旅に出るのかい?」と聞くと、彼は放浪癖を自覚したように苦笑いした。
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放浪癖のせいで家庭を顧みなかった彼は、晩年になって後悔の念に駆られた。
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