将勇
しょうゆう
名詞
標準
文例 · 用例
およそ戦いに負けたといって、一々その敵を怨むことになっては、古来の名将勇士は何千人に祟られるか判らない。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
いかなる名将勇士でも、国民の後援がなければ思うようの働きは出来ない。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
ここに至って甲斐の武将勇卒概ね弾丸の犠牲となり終って、武田勢総敗軍の終局となる。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
とにかく信長の方では三重にも柵を構え、それに依って武田の猛将勇士が突撃するのを阻み、武田方のマゴマゴしている所を鉄砲で打ち萎めようと云うのである。
— 菊池寛 『長篠合戦』 青空文庫
それほどでございますから、月卿雲客、名将勇士たち、みなわたくしたちに取入って、入道殿の御前をつくろわんと致しました。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
甚しいのは、宿将勇士たちを朝鮮征伐にやったそのあとで、いちいち留守の奥方を呼び入れて閨のお伽を命じたということが、事実として信ぜられているではありませんか。
— 胆吹の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
これを見るに国貞巧於閨房美人仕女婉淑之像先生長於軍陣名将勇士奮武之図と刻したれども国芳は決して武者奮戦の図をのみよくせしにはあらず、その描ける範囲は美人花鳥山水|諷刺滑稽画に及べり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
講話というのは古今の名将勇士とか合戦物語などで、浅草寺の境内でやっていた辻講釈に似ていた。
— 山本周五郎 『桑の木物語』 青空文庫