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弁道

べんどう
名詞
1
標準
文例 · 用例
一旦、瞋恚の心を捨てて弁道の道にいそしんでいる者が、敵の紋所を見たからといって、心をみだすべきではない。
菊池寛 仇討三態 青空文庫
古人、道を学ぶの親切なること、ただただ涙のこぼれるばかりじゃ……これ、ひとり参禅弁道のためのみではござらん、すべてまことの師道には、この親切というものがござる。
無明の巻 大菩薩峠 青空文庫
『弁弁道書』にいわく、「清明なるものはその神魂天に昇りて神明となる、邪曲無道の者はその神魂霊ならずして、降りて幽谷、山野に迷い、畜身の胎中にも入る」と。
井上円了 通俗講義 霊魂不滅論 青空文庫
それをあわれむゆえに自分は大宋国の禅林の風を記しておこうとするのである(正法眼蔵弁道話)。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫
我々が取り扱った道元説法の初期、すなわち彼が三十七、八歳に至るまでの数年間においては、彼はわずかに『正法眼蔵弁道話』、『正法眼蔵|摩訶般若波羅蜜』、『正法眼蔵|現成公案』の三篇によってこの問題に触れているのみである。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫
第二に重大なのはこの師に従い、一切の縁を投げ捨て、寸陰を惜しんで精進弁道することである。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫
仏性の現前する時節を未来に期待する者は、「かくの如く修行しゆく所に、自然に仏性現前の時節にあふ、時節至らざれば、参師問法するにも弁道工夫するにも現前せず」と考えるが、これは非常な謬見である。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫
禅宗と称し、またその内に五宗を別つごときは、仏法が澆薄となり、「人の参学おろかにして弁道を親切にせざる」がためである。
和辻哲郎 日本精神史研究 青空文庫