爽々
さわさわ異読 サワサワ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
rustling
文例 · 用例
そして何か思い当ることでも有るらしく今まで少し心配そうな顔が急に爽々して満面の笑味を隠し得なかったか、ちょッとあらたまって、「実は少々貴姉に聞て見ることがあるのよ、」 と一段小声で言った。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
)――なんて何だか自分に哀れを感ずる――などゝ、その帰りに、その辺の薄暗い酒場に立寄つて、盃をつまみながら六ヶ敷気な表情をしたが、何う考へてもあれは爽々しく愉快で、未だに眼を閉ぢると、眼蓋の裏にあの妙なる踊り子の幻が髣髴とする位ゐなのである。
— 牧野信一 『川蒸気は昔のまゝ』 青空文庫
若し、あの法学士を此方で見ても、今日は此方の顔は解るまい――と思ふと、僕は、卑怯にも大変な爽々しさを覚えた。
— 牧野信一 『途上日記』 青空文庫
浮袋は勿論私だけの必要品ですわ、今年こそは貴女にクロールを教へて戴かなければなりません――屹度、屹度それまでには爽々しい水着姿の貴女の御様子を拝見出来るものと祈つて、そんなものをとりそろへたのです。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
いづれお目にかゝつた時お話しいたしたいと存じますが、爽々しい秋風が銀座のペーヴメントに訪れる頃には、それこそほんたうに健やかな健啖家となつた貴女が私の拵へたキモノを着て初秋の微風のやうに……などと、もう私ははつきりとそんな夢を描いて居るのですわ。
— 牧野信一 『〔婦人手紙範例文〕』 青空文庫
わたしは観音崎の断崖へ駆け登つて、滑稽なる未定稿を実に爽々しく粉となし、雪のやうに空へ吹き飛ばした。
— 牧野信一 『わが生活より』 青空文庫
フロラの部屋の窓には爽々しい朝陽が綺麗に当つてゐた。
— 牧野信一 『鸚鵡のゐる部屋』 青空文庫
「思ひ切り好く突然消え去つたら爽々しからう、あのやうに、予感なしに、――俺がゐた隣り村の山崩れのやうに、一瞬間で君、村が、何百尺の赤土の下になつてしまつたんだぜ。
— 牧野信一 『素書』 青空文庫
作例 · 標準
新緑の葉が風に揺れて、爽々とした音が聞こえてくる。
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彼女のスカートが風になびき、爽々と音を立てた。
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窓を開けると、竹林から爽々とした涼やかな音が聞こえてきた。
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