繰形
くりかた異読 くりがた
名詞
標準
molding
文例 · 用例
浮浪人はそのひっこんだ戸口へのそりのそりと入り込んで戸の鏡板でマッチを擦り、子供たちは踏段の上で店を張って遊び、学校の生徒は繰形でナイフの切味を験したりした。
— THE STRANGE CASE OF DR. JEKYLL AND MR. HYDE 『ジーキル博士とハイド氏の怪事件』 青空文庫
その上すべての繰形に金が塗ってあるからけばけばしい、重いバルコニーの迫持の間にあって、重り合った群集の顔は暗紅色の前に蒼ざめ、奥へひっこみ、ドミエ風に暗い。
— 宮本百合子 『シナーニ書店のベンチ』 青空文庫
龍吉君は二階でごろりとして雑誌を読んでゐるので、子供をおくりかた/″\外へ出る。
— 牧野信一 『五月六日』 青空文庫
女学校の方で使っていた古い校舎のつくりかたも、明治初年の洋風でなかなか風趣があった。
— 宮本百合子 『女の学校』 青空文庫
晶子が「歌のつくりかた」について語っている言葉には、明星派に流れ入った彼女自身の物語はあるが、明星派の芸術理論は、与謝野寛のもち場として、はっきり区分されている。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
男に逢う前は、かならずこうした玄人っぽい地味なつくりかたをして、鏡の前で、冷酒を五|勺ほどきゅうとあおる。
— 林芙美子 『晩菊』 青空文庫
栗山が、わたしの事を、神様が皮肉なつくりかたをした女だと云つたけれど、わたしは、こんな処にじつとしていられない気持ちだつた。
— 林芙美子 『淪落』 青空文庫
男に逢ふ前は、かならずかうした玄人つぽい地味なつくりかたをして、鏡の前で、冷酒を五勺ほどきゆうとあふる。
— 林芙美子 『晩菊』 青空文庫
作例 · 標準
この建物の装飾には、精巧な繰り方が施されている。
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陶芸家は、粘土の繰り方一つで、作品の表情を大きく変えることができる。
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彫刻家が木材に施した繊細な繰り方が、作品に深みを与えている。
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