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苧環

おだまき異読 オダマキ
名詞
1
標準
fan columbine (Aquilegia flabellata)
文例 · 用例
私ばかりでない、まだ同一心の者が、方々に隠れている、その苧環の糸を引張ってさ、縁のあるものへ結びつけて、人間の手で網を張ろうという意でね、こうやって方々歩いている。
泉鏡花 黒百合 青空文庫
」と古えの賤の苧環繰り返して、さすがに今更|今昔の感に堪えざるもののごとく我れと我が額に手を加えたが、すぐにその手を伸して更に一盃を傾けた。
幸田露伴 太郎坊 青空文庫
その墨の如き瞳は、とこしへに苧環の上に凝注せり。
IMPROVISATOREN 即興詩人 青空文庫
」「ああ、そうです、」 金之助は話の糸の、乱れた苧環巻きかえし、「その、氷嚢をあけていた、厭な人影が中へ入る、ひとりでに扉が閉る。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
その歩々に委せし血は苧環の糸を曳きたるやうに長く連りて、畳より縁に、縁より庭に、庭より外に何処まで、彼は重傷を負ひて行くならん。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
水の上には黄水仙、森のはづれへ日々花、素足もかまはず踏み込んで、棘のひかげへすみれぐさ、原一面に雛菊や鈴を頸環の櫻草、森の木の間にきみかげ草、その細路へおきなぐさ、人家の軒へあやめぐさ、さてシモオヌよ、わが庭の春の花には苧環、遊蝶花、唐水仙、匂の高い阿羅世伊止宇。
上田敏 牧羊神 青空文庫
苧環、成人びてゐないのが身上の女學生、短い袴、纖い脚、燕の羽根のやうに動く腕。
上田敏 牧羊神 青空文庫
牡丹、匂阿羅世伊止宇、苧環の花、女ざかりの姿よりも、おまへたちの方がわたしは好だ。
上田敏 牧羊神 青空文庫
作例 · 標準
例句
2
標準
hemp yarn wound into a hollow ball
作例 · 標準
例句
3
標準
egg custard dish on a base of udon noodles
作例 · 標準
例句
ウィキペディア

苧環(おだまき)は、糸を巻いて玉状または環状にしたもの。布を織るのに使う中間材料である。綜麻(へそ)とも言う。次の糸を使う工程で、糸が解きやすいようになかが中空になっている。 植物のオダマキは、花弁の形状が似ているためこの名があるのみで、オダマキを使っても苧環を作ることはできない。

出典: 苧環 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0