又鬼
またぎ異読 まとぎ・マタギ
名詞
標準
traditional winter hunters in Tōhoku
文例 · 用例
」「ひとりで帰ると、又鬼婆にいじめられるぞ。
— 岡本綺堂 『妖婆』 青空文庫
翌れば十日|豊後に進入、総勢九千余の小勢ながら如水全能を傾け渾身の情熱又鬼策、十五日には大友義統を生捕り豊後平定。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
新大納言成親は、そのうちには、平家の追窮の手もゆるむかも知れないと、やや期待していたものの、成経が、今、又鬼界ヶ島に流されるときいて、もはやこれまでと思い切った。
— 第二巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
私たちは是を總稱して鬼祭と呼んで居るが、土地によつては鬼追ひとも又鬼むけ祭とも、其他色々の名を設けて、子供の鬼ゴッコとは別のものゝやうな印象を與へて居る。
— 柳田國男 『兒童語彙解説』 青空文庫
「同じやうに人をおどろかすものかなと笑ひて出でて又人に問ふに、又鬼のこと言ふ、あやしくもなほをかしけれども、三人まで同じやうに恐れぬるに何とや誠しやかにもなりて……」とある。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
船はもう一浪で、一つ目の浜へ着くようになった時、ここから上って、草臥れた足でまた砂を蹈もうより、小川尻へ漕ぎ上って、薦の葉を一またぎ、邸の背戸の柿の樹へ、と銑さんの言った事は――確に今も覚えている。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
」 と、思わずまたぎょっとする。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
」 と娘に教えられる迄もなく、私は切符を買いながらそっと、軽気球の籠をまたぎかけている背の延びた岱赭色の洋服を見てとった、私はいそいそとそのあとに従った。
— 渡辺温 『風船美人』 青空文庫
作例 · 標準
白装束を身にまとった又鬼たちが、冬の厳しい山へと熊を追って分け入っていく。
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又鬼には山の神を敬う独自の規律があり、獲物を仕留めた後は必ず感謝の祈りを捧げる。
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最近では後継者不足に悩まされているが、又鬼の伝統文化を守ろうとする若者も現れている。
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