瓢
ひさご
名詞
標準
文例 · 用例
利根の鉄橋を越えて行くに夏|蕎麦をつくる畑|干瓢をつくる畑などあれば埼玉や古河のあたりの夏蕎麥のなつみこめやもおほに思はゞ麥わらをしける廣畑瓜の畑葉かげに瓜のこゝたく見ゆるなど口ずさむ。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
これ多分一夜に育ちて忽ち頭上を蔽えりというヨナの瓢の類であると思う。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
私の父は以前、浅草公園の瓢箪池のほとりに、おでんの屋台を出していました。
— 太宰治 『ヴィヨンの妻』 青空文庫
「裸女結髪」の女の躯体には古瓢のおもしろみがある。
— 寺田寅彦 『昭和二年の二科会と美術院』 青空文庫
もしも温度の影響が大きくその他の微細な雑多の影響が収斂しなかったら、ゼンマイ秤で目方を測るのは瓢箪で鯰を捕える以上の難事であろう。
— 寺田寅彦 『方則について』 青空文庫
それから淺草寺觀音へ詣でて、奧山から瓢箪池の橋を渡つて活動街へ。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
一體私は「留女」以來氏の作品を、今のどの作家の作品よりも好きなのですが、中でも「夜の光」の中に收められてゐる「正義派」「出來事」「范の犯罪」「清兵衞と瓢箪」特に「和解」には最も感嘆させられました。
— 南部修太郎 『三作家に就ての感想』 青空文庫
瓢箪に宿る山雀、と言う謡がある。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫