熙
熙
名詞
標準
文例 · 用例
女仙外史一百回は、清の逸田叟、呂熊、字は文兆の著すところ、康熙四十年に意を起して、四十三年秋に至りて業を卒る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
天地和熙の時、晝は地氣の上昇し、夜は天氣の下降すると同じに、健全純氣の童子は、晝は氣が上り、夜は氣が下り、晝は陽動し、夜は陰靜し、そして平穩に靈妙に、腦力も發達し、體力も生長するのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
気息の道を以って正を保持し邪を駆逐し、病を厭い寿を全うする事は、仏家にもまた存在していたことで、吹気・呼気・嘘気・呵気・熙気・師気の六気は天台(天台宗)の智者大師が示した六気である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
吹気は吹いて冷やかにする気、呼気はダン気、嘘気は出気、呵・熙・師三気は『科解』にも全くこの字体無しとしてあり、全く字の態を以って義としないとあるから、ただその帯びる声を取るので、呵気は「かー」という声を帯びた気、熙気は「きー」という声、師気は「し」という声を帯びた気をいうのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
そしてその調子は、呵は商、吹呼は羽、嘘は徴、熙は宮、師は角であると伝えられている。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
「衆人熙々トシテ大牢ヲ享クルガ如ク、春、臺ニ登ルガ如シ。
— 中島敦 『かめれおん日記』 青空文庫
熙々として照つてゐた春の陽は何時か烈しい夏の光に變り、澄んだ秋空を高く雁が渡つて行つたかと思ふと、はや、寒々とした灰色の空から霙が落ちかかる。
— 中島敦 『名人傳』 青空文庫
『池北偶談』二六に、〈釈典に三必死あり、いわく人の老病、竹の結実、騾の懐胎、しかるに康熙某年、旗下人の家に、騾ありて子を生みついに恙なし〉。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫