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朱房

しゅぶさ
名詞
1
標準
文例 · 用例
吾平さんは顔の大きな、鼻も大きな、眼のちいさい人で、たっぷりした白髪をなでつけ、大きな鼈甲ぶちの眼鏡を鼻の上にのせて、紫に葵を白くぬいた和鞍や、朱房の馬連や染革の手甲などをいじっていた。
長谷川時雨 西洋の唐茄子 青空文庫
お鉄の亭主の火渡り甚右衛門というのが、お上から朱房の十手に捕縄を預った御用聞きで、是れが二足の草鞋を穿いていた。
江見水蔭 死剣と生縄 青空文庫
その火渡り甚右衛門が病死しても、後家のお鉄が男まさりで、まるで女の御用聞きも同然だという処から、未だ朱房の十手を預っているかのように人は忌み恐れていた。
江見水蔭 死剣と生縄 青空文庫
それは千秋万歳法師の語があるばかりでなく、徳川時代の山陽道筋の茶筅の徒が、烏帽子素袍で万歳に出たり、両刀を帯して元日の祝儀に回礼したり、あるいは朱房の十手を携えて捕方を勤めたりなどしても、依然として京都四条坊門空也堂紫雲山光勝寺の門流と称しているのをみても察せられる。
喜田貞吉 俗法師考 青空文庫
磨出しの檜の羽目板に、朱房のついた十手や捕繩がズラリとかかって、なかなか物々しい。
ねずみ 顎十郎捕物帳 青空文庫
坊主畳を敷いた長二十畳で、大きな炉を二カ所に切り、白磨きの檜の板羽目に朱房のついた十手や捕繩がズラリとかかっている。
小鰭の鮨 顎十郎捕物帳 青空文庫
鈴と朱房のさがった胸掛尻掛。
山王祭の大象 平賀源内捕物帳 青空文庫
こちからお願い申さなければならないところを」 磨き檜の板壁に朱房の十手がズラリと掛かっている。
山王祭の大象 平賀源内捕物帳 青空文庫