年寄り役
としよりやく
名詞
標準
senior's role
文例 · 用例
その内に再び雨さえ降って来たので、コリャ堪らぬ堪らぬと、杉田子はお年寄り役だけに、若手の面々を指揮して枯木枯枝を集めさせ、廃殿の横手に穴のような処を見付け出し、頻りに焚火をしようと焦ってござるが、風が吹く、雨が降る、その上燃料が湿っているので火はなかなか付かぬ。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
哲別どの、これはどう考えても年寄り役だ。
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
――思案に沈んでおさよが、耳のそばに、「お藤が、おれに加担してお艶をかどわかしたために、刀をうばいそこねたといってな、左膳め、先日から猛りたっておるのだから、そのつもりで年寄り役にとりしずめてくれ」 という源十郎の声でわれに返ると、膝までの草を分けていつのまにかもう離室のまえ。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫