着心
きごころ
名詞
標準
feeling of clothes
文例 · 用例
彼は生に対する強い執着心からこうして一日でも生きていようとしたのか、あるいは召捕または吟味の際に係り役人に対して何かの強い反感をいだいて、意地づくでも白状しまいと覚悟したのか、それは判らない。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
かれが最初に強情を張っているのは、一日でも生き延びようとする執着心か、あるいは係りの役人たちに対する一種の反感から湧いて来た意地ずくか、いずれはそんなものであったらしいのであるが、今日の彼は寧ろ一種の虚栄心ともいうべきものに支配されていた。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
叔父は彼女に対する愛着心を消耗しつくすと同時に、彼女の計画のすべてを覚ってしまいながら、それをどうする事も出来ない立場にいる事をまで自覚してしまっている。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
琉球|紬の書生羽織が添えてあったが、それには及ばぬから浴衣だけ取って手を通すと、桁短に腕が出て着心の変な事は、引上げても、引上げても、裾が摺るのを、引縮めて部屋へ戻ると……道理こそ婦物。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
曰く、執着心のないことだと。
— 石川啄木 『初めて見たる小樽』 青空文庫
執着心がないからして都府としての公共的な事業が発達しないとケナス人もあるが、予は、この一事ならずんばさらに他の一事、この地にてなし能わずんばさらにかの地に行くというような、いわば天下を家として随所に青山あるを信ずる北海人の気魄を、双手を挙げて讃美する者である。
— 石川啄木 『初めて見たる小樽』 青空文庫
その強い執着心を思いやると、徳三郎はいよいよ怖ろしくなって来たので、彼はお熊に因果をふくめて娘を母の手に戻そうと覚悟したが、お熊はどうしても肯かなかった。
— あま酒売 『半七捕物帳』 青空文庫
又寛濶な日本服が着心がいゝといつて此まで決して洋服に成つたことがない。
— 長塚節 『教師』 青空文庫
作例 · 標準
「新しい制服にようやく着心がついてきたというか、自分の体に馴染んできた感じがする。」
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「このシルクのパジャマは、着心も良ければ見た目も上品で、寝る前の気分を豊かにしてくれる。」
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「着心一つで、その日の仕事に対するモチベーションがガラッと変わることもあるよね。」
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「長年愛用しているこの革ジャンは、独特の柔らかさがあって最高の着心だ。」
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