黄ばみ
きばみ
名詞
標準
yellow tint
文例 · 用例
開墾宮沢賢治落ちしのばらの芽はひかり樹液はしづにかはたれぬあゝこの夕つゝましくきみと祈らばよからんをきみきたらずばわが成さんこの園つひにむなしけん西天黄ばみにごれるに雲の黒闇の見もあへず
— 宮沢賢治 『開墾』 青空文庫
空よく晴れて朝風やゝ肌寒く露の小萩のみだれを吹いて葉鶏頭の色鮮やかに穂先おおかた黄ばみたる田面を見渡す。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
あたふた黄ばみ雨を縫ふ、 もずのかしらのまどけきを。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
此花おほよそは薊に似て薊のように鬼々しからず、色の赤さも薊の紫がゝりたるには似で、やゝ黄ばみたれば、いやしげならず、葉の浅翠なるも、よく暎りあひて美しく、一体の姿のかよはく物はかなげなる、まことにあはれ深し。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
楢林は薄く黄ばみ、農家の周囲に立つ高い欅は半ば落葉してその細い網のような枝を空にすかしている。
— 国木田独歩 『小春』 青空文庫
いま日中を通行する黝鐵の凄く油ぎつた巨重の逞ましい機械をみよこの兇逞な機械の踏み行くところどこでも風景は褪色し空氣は黄ばみ意志は重たく壓倒される。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
空は底深く澄み、太陽は冷めて黄ばみ、木の葉は薄く色づく、野末を渉る風さへも足音を秘めて忍び寄る。
— 岡本かの子 『秋の七草に添へて』 青空文庫
黄ばみ黒ずんで居た人の顏は、紅色を帶びて來て、漸く鮮やかに美しくなり、悴け萎びて、硬ばつたり龜裂したりして居た人の皮膚は、※らぎ潤ひて生氣を増し、瑞々しく若くなつて、皹凍傷なども治り、筋肉は緊張し、血量は増加したるが如く見える。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
お気に入りの白いシャツの襟元に、いつの間にか落ちにくい黄ばみができてしまった。
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長年放置されていた古本のページは、全体的に強い黄ばみを帯びていて歴史を感じさせる。
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「歯の黄ばみが気になるなら、ホワイトニングの相談に乗るよ」と歯科衛生士に勧められた。
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ウィキペディア
黄ばみ(きばみ)とは、物質が視覚的に黄ばんで見える状態に変化してしまったことをいう。その原因は、付着した汚れが酸化されたり、物質そのものが酸化されること等によるもの。主に衣類や歯、便器、プラスチックなどに発生する。
出典: 黄ばみ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0