様当
さまあたり
名詞
標準
文例 · 用例
左様当人にも申聞けまして、や、これは、実に、大変な事になりました」 アタフタとして九兵衛は帰り去った。
— 江見水蔭 『備前天一坊』 青空文庫
或る種の自由主義者は、自分では当局に対して云わば儀礼的にしか阿諛的でないと考えるかも知れず、そうした戒心を有ちながらこの夫々の単一的文化職業組合の結成運動に携わるのだと考えているかも知れないが、そういうことはすぐ様当局との「協定」を意味するのだということは忘れているらしい。
— 戸坂潤 『現代日本の思想対立』 青空文庫
十一月十日金 虚子様当分序文ハカカナイ事ニシマス。
— 高浜虚子 『漱石氏と私』 青空文庫
それは、優しい人情といふものがいかに他人を溺歿させ、細やかな心遺ひといふものがいかに他人の処世を謬らせ、鷹揚の徳といふものも遂に店賃を滞らせることに役立つのみで却つて損となり、つまりはすなはち古風は結局が古風であつて今様当世のものではあり得ないといふ教訓を含むところの道話ですらあるのである。
— 高田保 『貸家を探す話』 青空文庫
そのうち菜摘邨来由の巻物は、巻末に「右者五条御代官御役所時之御代官内藤|杢左衛門様当時に被遊御出御中付候ニ付大谷|源兵衛七十六歳にて伝聞|之儘を書記し我家に残し置者也」とあって、「安政二歳次|乙卯夏日」と云う日附けがある。
— 谷崎潤一郎 『吉野葛』 青空文庫
そこで何とかして宗教を改革し真に神の選民たるユダヤ国を回復したいというのが、イエス様当時の時代的要求であった。
— マルコ伝による 『イエス伝』 青空文庫