生牡蠣
なまがき
名詞
標準
raw oyster
文例 · 用例
これは生牡蠣を揚げたのだね、生牡蠣は衣がつかんで油へ入れると刎ねて困るがどうすると揚がるね」主人「それは何でもない。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
最初生牡蠣を乾いた布巾の上へ載せてよく水を切って深い皿へ玉子の黄味ばかり溶て牡蠣をその中へ入れて掻き廻すのだ。
— 春の巻 『食道楽』 青空文庫
併し生牡蠣の料理が出る毎に、伊藤君が舊友を歡迎する爲めに、大使館から歸り途に牡蠣を買つて歸られ、それ計りで夕食を濟まされた厚意を思ひ出し、哺飯の故事にも似た感謝の念を新たにする次第である。
— 濱田耕作 『異國さかな雜談』 青空文庫
自分はそこで「バタを載っけた灸牛肉と鰻と、生牡蠣と鶏と……これだけのご馳走がお前のために用意してあるのだ」といってそれらの料理について精細な描写をした。
— 久生十蘭 『黒い手帳』 青空文庫
食堂へ入って見ると、食卓掛の掛ったテーブルを挾んで、向き合う位置に二脚の椅子が置かれ、シャンパン・グラスが一つずつ、ナフキンが二つ、フォークと魚匙が二本ずつ、生牡蠣の殻の堆高い中皿と|鵞鳥の肝を取りわけた小皿がおのおの一枚ずつ、灰皿が二つ。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
真名古は皿の上に堆高い生牡蠣の殻を一つずつ取りのけて見る。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
「お婆ちゃん」はテーブルの上を一度片づけて、新たに自分が仕入れて来た生牡蠣や、イクラや、胡瓜の酢漬や、豚肉鶏肉肝臓等々の腸詰や、又しても幾種類ものパン等を並べた。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
生牡蠣とは云っても特別に吟味した深海牡蠣ではなくて、そこらの市場で買って来たものに違いない色をしているのに、それを勇敢に食べている露西亜人達は、そう云う点では日本人よりずっと野蛮であるとしか思えなかった。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
作例 · 標準
レモンを軽く搾っただけの生牡蠣を一口で啜ると、濃厚な海のミルクが口いっぱいに広がる。
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「やはり冬はこの生牡蠣に限るね」と、彼は白ワインを片手に幸せそうに微笑んだ。
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旅行先で食べた生牡蠣に当たってしまい、せっかくの休暇が台無しになった経験がある。
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