楽欲
ぎょうよく
名詞
標準
文例 · 用例
俺の官能は強烈の刺戟に生き、俺の肉体は楽欲にとろかされた。
— 平出修 『畜生道』 青空文庫
楽欲の極みか、甘き寂寞の大光明、に喘ぐ時。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
楽欲の渇たちまちかのわかき接吻思ひ、目ぞ暈む。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
時経ぬ唇は『楽欲』の渇に焦れ、心の臓喘げば、紅火『煩悩』の血彩薫ずる眩暈よ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
顔火のごとく花いづるわかうど一人、黒漆のわかき瞳に楽欲の苦痛を湛へ、大跨に一歩ふりむく。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
(楽欲は君がまにまに)ああ君よ、賤の児なれば我はもや自然の巣へと花ちる日、市をはなれて、鄙ごころ、またと帰らじ。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
彼の後継者たる代々の皇帝はひたすらに狂気じみた享楽欲に耽溺の度を深めていった。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
法利賽の徒と共に虚偽の生を営みて、醜辱|汚穢の沼に網うつ、名や財や、はた楽欲を漁らむとすなり。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫