序品
じょぼん
名詞
標準
文例 · 用例
針の先で自分の左の指を刺して、そこから滲み上る血汐を筆に染めて、法華経を序品から写しはじめました。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
便宜上『仏教大辞典』引用の文句を拝借すると、『法華経序品』には、「常修梵行皆為法師」とあり、『三徳指帰』には「精通経論、曰法師」といい、『因明大疏』には、「言法師者行法之師也」ともみえている。
— 喜田貞吉 『俗法師考』 青空文庫
黄門どのが、それまで日課として来た“法華経序品”の写経を、さらに専念しだしたのは、それからで、たちまち五月末には全八巻を写しおえ、巻末に、元徳三年五月二十一日亡父追善ノ為ニ之ヲ写 前ノ黄門ノ侍郎資朝 と、奥書して、「いざ、死はいつでも」 と、心支度の容子であった。
— みなかみ帖 『私本太平記』 青空文庫