指斥
しせき
名詞
標準
文例 · 用例
鍔水は師の終焉を目撃した人として石川|君達を指斥し、其リワルたる森田節斎は里恵と牧信侯とを指斥した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
その標準は誤り、その嗜好は俗に、称揚する所の句と指斥する所の句と多くは彼此顛倒せり。
— 正岡子規 『俳句の初歩』 青空文庫
斯ういふ矛盾を指斥するといふことも無論自然主義論評の一方である。
— 朝永三十郎 『懷疑思潮に付て』 青空文庫
併し、斯ういふ論議上の矛盾を指斥したのみで自然主義其者が直ちに破れたと見るは間違である。
— 朝永三十郎 『懷疑思潮に付て』 青空文庫
三國西晉時代にかけて北支那人は南人を貉奴又は貉子と稱して指斥した(9)。
— 桑原隲蔵 『晉室の南渡と南方の開發』 青空文庫
とある喫菜事魔とは、菜食主義の摩尼教を指斥すること殆ど疑を容れぬ(民國の陳垣氏「摩尼教入中國考」【『國學季刊』第一卷第二號所收】頁二三〇)。
— 桑原隲藏 『支那の孝道殊に法律上より觀たる支那の孝道』 青空文庫
これは臣下が、天子に對して無禮をすることを指したもので、指斥すると云ふのは天子に惡口することでありますから大不敬に數へます。
— 桑原隲藏 『支那の古代法律』 青空文庫
以上は子路子貢共に管仲が其君の爲めに死すること能はず、却つて讎に事へたる不義の行を指斥し、かくては仁者といはれまじと思ひ、孔子に問ひしが、孔子は管仲功業の顯著なりしことを稱し、孔子が容易に人に許るされざりし仁を管仲に許るし、しかも如其仁如其仁と繰返へして歎美されたることゝなる。
— 狩野直喜 『孔子と管仲』 青空文庫