筆道
ひつどう
名詞
標準
文例 · 用例
尤も多い中には万年筆道楽という様な人があって、一本を使い切らないうちに飽が来て、又新しいのを手に入れたくなり、之を手に入れて少時すると、又種類の違った別のものが欲しくなるといった風に、夫から夫へと各種のペンや軸を試みて嬉しがるそうだが、是は今の日本に沢山あり得る道楽とも思えない。
— 夏目漱石 『余と万年筆』 青空文庫
向象賢はまた『仕置』の中に以後士族として学文、算勘、筆法、謡、医道、庖丁、馬乗方、唐楽、筆道、茶道、立花などの中何か一つ嗜んでいない者はどんなに身分の善い者でも官吏には採用しないぞと書いています。
— 伊波普猷 『琉球史の趨勢』 青空文庫
一所の小学校に、筆道師・句読師・算術師、各一人、助教の数は生徒の多寡にしたがって一様ならず、あるいは一人あり、あるいは三人あり。
— 福沢諭吉 『京都学校の記』 青空文庫
各校にある筆道、句読、算術師のほかに、巡講師なる者あり。
— 福沢諭吉 『京都学校の記』 青空文庫
一葉女史の筆蹟が実に美事であるのも、そうした素養がある上に、後に歌人で千蔭流の筆道の達者であった中島師についたからだ。
— 長谷川時雨 『樋口一葉』 青空文庫
大師に筆道を傳へた韓方明も、當時錚々たる書家であつた。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫