錐状
すいじょう
名詞
標準
文例 · 用例
空は高くなって、四方は壮大な円形劇場のように開展する……出た……出た……木曾御嶽は、腰から上、全容を現わした、木曾駒ヶ岳も近くに立ち上った、方々から頭を白く削った稜錐状の山々が、波のように寄せて来た。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
そのまた北寄りのこれはやや小高く辷り上った傾斜面の中程に、鼠いろの天幕が一つ角錐状に張られてある。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
左は中指右は無名指が第二関節からない両手の甲は、骨の間がすっかり陥没して居て、指頭が細く尖って異様に光っているばかりではなく、膝蓋骨から下の擂木は、殆んど円錐状をなす迄に萎え細っていた。
— 小栗虫太郎 『夢殿殺人事件』 青空文庫
それは郡内随一と云はれた有名な松の木で、四方に枝の伸びた幾つもの翼が錐状を成して階段風に折重なつてゐた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
婦人がパーマネントのセットのときにかぶるような器械兜に似ていたが、形は、むしろピエロのかぶるように、円錐状をなしていた。
— 海野十三 『特許多腕人間方式』 青空文庫
いわゆるパニクルで円錐状花穂である。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
しかしてその花序は大抵円錐状を成して相集りその花群すなわち花叢は竹の種類の異なるに従いて大小疎密ありて敢て一様ならず。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
その花は図上に示すが如く疎々たる円錐状を成しその小穂には各小粳を具う。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫