危急存亡
ききゅうそんぼう
名詞
標準
life-and-death matter
文例 · 用例
此邊は印度洋の眞中で、眼界の達する限り島嶼などのあらう筈はない、まして約一|分の間隙をもつて發射する火箭及び星火榴彈は危急存亡を告ぐる難破船の夜間信號※『やア、大變だ/\。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
明治二年四月、岩倉|具視宛の書簡に、「即今、内外の大難、危急存亡の秋切迫すること間髪を容れず、抑々昨年来一時の平和の形をなすと雖も、大小藩主|各狐疑を抱き、天下人心|恟々然として、その乱れること百万の兵戈動くより恐るべし……」 と喝破してゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
「H・S危急存亡の秋、諸君の蹶起を望む!
— 小林多喜二 『工場細胞』 青空文庫
何分にも主人の家が潰れるか立つか、自分たちも生きるか死ぬか、それさえも判らぬという危急存亡の場合であるから、誰もそんなことを問題にする者はなかった。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
わが日本國の危急存亡を救ふがために、まごころを盡して攘夷の議論を唱へ、更にそれを實行しようと考へてゐるのだ。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
所謂危急存亡の秋だ。
— 塚原蓼洲 『兵馬倥偬の人』 青空文庫
よく、溺れるものは藁をもつかむと言うが、危急存亡の場合には、一本の藁に身を託すことの出来るのはせいぜい蠅ぐらいのものだという、分りきったことが分らない。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
島津は愚か、徳川も、或いは日本の国も、危急存亡の秋に立っているのが、只今の時世だ。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
作例 · 標準
その小さな町にとって、病院の閉鎖はまさに危急存亡の問題だった。
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この国の経済は、今、危急存亡の危機に瀕している。
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「これは危急存亡に関わる問題だ。全員で知恵を絞ろう。」社長は厳しい表情で言った。
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研究室の予算が打ち切られれば、プロジェクトは危急存亡の淵に立たされる。
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