鳳輦
ほうれん
名詞
標準
imperial carriage
文例 · 用例
今や彼女は俄かに其五彩の鳳輦を進めて、鵬程万里の極、我が日出の宝土に来らざるべからずなれり。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
「また別の日に伺候いたしまして」 還幸の鳳輦をはなやかに百官の囲繞して行く光景が、物の響きに想像される時にも、太后は過去の御自身の態度の非を悔いておいでになった。
— 乙女 『源氏物語』 青空文庫
厨子は、木瓜厨子、正念厨子、丸厨子(これは聖天様を入れる)、角厨子、春日厨子、鳳輦形、宮殿形等。
— 彫刻修行のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
そのみぎり、楠公は金剛山の重囲を破って出で、天皇を兵庫の御道筋まで御迎え申し上げたその時の有様を形にしたもので、畏れ多くも鳳輦の方に向い、右手の手綱を叩いて、勢い切った駒の足掻きを留めつつ、やや頭を下げて拝せんとするところで御座います。
— 楠公銅像の事 『幕末維新懐古談』 青空文庫
二重橋の外に鳳輦を拝みて万歳を三呼したる後余は復学校の行列に加はらず、芝の某の館の園遊会に参らんとて行く途にて得たるは『日本』第一号なり。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
丸は鳳輦のガラス窓に的中した。
— 河上肇 『随筆「断片」』 青空文庫
きれいな身なりをして化粧をした朝臣たちをたくさん見たが、緋のお上着を召した端麗な鳳輦の中の御姿になぞらえることのできるような人はだれもない。
— 行幸 『源氏物語』 青空文庫
大原野で鳳輦が停められ、高官たちは天幕の中で食事をしたり、正装を直衣や狩衣に改めたりしているころに、六条院の大臣から酒や菓子の献上品が届いた。
— 行幸 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
天皇陛下を乗せた鳳輦が、沿道の市民の歓声を受けながら進んでいく。
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歴史絵巻に描かれた鳳輦の華やかさに、思わず目を奪われた。
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祭礼のクライマックスとして、鳳輦が神社へと宮入りする。
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ウィキペディア
鳳輦(ほうれん)は、「屋根に鳳凰の飾りのある天子の車」を意味する言葉で、日本においては、古くから、天皇の正式な乗り物を意味するほか、現代では神社の祭りなどに使われる、鳳凰の飾りがある神輿を意味する。
出典: 鳳輦 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0