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奥津城

おくつき
名詞
1
標準
family grave
文例 · 用例
御母堂の奥津城を展じたあとで。
泉鏡花 縷紅新草 青空文庫
少女の逃れられぬ運命、それを食い止められぬおのれの無力さを悟った若者は、おのれもこの老いた農夫とともに静かに安らかに奥津城に横たわりたいと願う。
A STUDY IN SCARLET 緋のエチュード 青空文庫
さてこゝに坑を穿てば「よし」といひて、たゞひとり闇穴道におりたちて、物陰の座にうちかくる、ひたおもて、地下の戸を、はたと閉づれば、こはいかに、天眼なほも奥津城にカインを眺む。
上田敏 海潮音 青空文庫
*死者のみ、ひとり吾に聴く、奥津城処、わが栖家。
上田敏 海潮音 青空文庫
古井の傍に名もない墓などあると、真間の手児奈の奥津城どころ と彼女は口吟んだものだ。
倉田百三 光り合ういのち 青空文庫
焔は忽ち熾なり、とみれば、また、かつがつうちしめて滅し去る、怪みて人に問へば、これ各わが家の悲しき精霊の今宵ふたたび冥々の途に就くを愴み、そが奥津城どころに到りて「おくり火」焚くなりと教へられし一夜をわれは牧島村長の小高き阜の上の家に宿りたりし。
蒲原有明 松浦あがた 青空文庫
「公の薨後三百年、ことし、京都阿弥陀峯なる奥津城どころを修め、追弔紀念の祭典をあげたり、いささか公が御霊を慰むるものあらむか。
蒲原有明 松浦あがた 青空文庫
「――われも見つ人にも告げん葛飾の、真間の手児奈の奥津城どころ――お前様にはこの和歌をご存知でしょうな」「はい」 とお蘭は直ぐに申しました。
国枝史郎 真間の手古奈 青空文庫
作例 · 標準
例句