勝手仕事
かってしごと
名詞
標準
kitchen work
文例 · 用例
娘さんは赤い前垂をしめてゐて十七歳ぐらいであつた、そして羽織の上からその前垂の紐を強くしつかりと締てゐるといふことが、いかにも厳格な家庭に育つた一人娘で、こんな淫らな盆踊りなどを見物にこられないのを、勝手仕事のひまを盗んで駈けてきたといふ、しんなりと曲がつた風情をして樹にもたれてゐた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
火鉢に火を入れて、一本つけて、冷飯の用意をして、平次と八五郎は、兎も角も不器用なお勝手仕事をひと通りすますと、始めて長火鉢を挾んで、お互いに慰め合うように顔を見合せました。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
佐太郎はそう云ったし、初めは勝手仕事や使い走りをするだけだったが、五十日ばかりすると客を取らされ、逃げようとしたら捉まって、殺されると思うほど折檻された。
— 氷の下の芽 『赤ひげ診療譚』 青空文庫
それを茂次の母が聞いて、勝手仕事の手伝いに雇ったのであるが、そのちょっとまえに、おりつは茶屋奉公に出ていた。
— 山本周五郎 『ちいさこべ』 青空文庫
作例 · 標準
「おばあちゃんの勝手仕事をしている包丁の音を聞くと、なんだかホッとするんだよね」
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昔の家では、冬場の勝手仕事は水が氷のように冷たく、ひび割れやあかぎれが絶えなかった。
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彼女は勝手仕事が驚くほど手早く、客人が揃うまでのわずかな時間で豪華な夕食を完成させた。
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法事の集まりでは、親戚の女性たちが勝手口に集まって、賑やかに世間話をしながら勝手仕事をこなしていた。
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